導入事例一覧
多用途展開のため緑潤の含水量について調べます。含水量とは、緑潤粒子の周りに付着する水と緑潤粒子の内部に侵入する水の合計とします。まずは、両方の水の総量を、水分計を用いて調べます。
各種大きさの緑潤を水(脱イオン水)に浸漬し、GPサンド中に存在する気孔(open pre)に水を導入します。3 日室温で静置後、湿潤した緑潤をふるいの上に移動し、余剰な水を取り除きました。上記処理により、緑潤が保水できない水分が、ふるいの下から排出されます。得られた緑潤湿潤体を、赤外線水分計(MOC-120H) を用いて、水分率を測定し、含水量を評価しました。
含水量の意味 :粒子径の一番大きな3525の含水量は、緑潤湿潤体100gを乾燥させ、24.9gの重量減少となったことから、含水量24.9mass%としました。乾燥後の緑潤の重量は、75.1gとなりました。・緑潤の大きさと含水量との相関粒子の周りに付着していた水と、粒子の内部に侵入していた水の総量が含水量となります。緑潤の粒子径が小さくなると、含水量が高くなる傾向を示しました。粒子径が小さくなると、粒子の表面積が増大します。その結果、粒子表面に保持される水分が増加するため、粒子の小さい緑潤の含水量が多くなる傾向を示したと考察されます。
瓦の破片の平均気孔率は22.1 %であり、平均吸水率は11.3 %でした。これは、乾燥した瓦の破片100gに対して、11.3gの水を気孔内部に含有することを意味します。緑潤を同様に計算すると、乾燥した緑潤・100gに対して、33.3gの水を含有することを意味します。よって、緑潤が含有する水のおおよそ11gが内部に、22gが粒子表面に存在することになります粒子径が同じであれば、同様の量の水が粒子表面に保持されると仮定すると一般的な砂利(緻密質)100gが含水できる水の量は、22gと仮定できます。(表面の付着水)よって、緑潤は、同様の粒子径の一般的な砂利(緻密質)に対して、約1.5倍の含水量を示すと言えます。(33/22= 1.5)
緑潤は、瓦を粉砕して得られることから、多孔質です。緑潤の含水量は、粒子径が小さくなるに従い高い値を示しました。粒子径の大きな緑潤3525の含水量は、約25%でした。緑潤前駆体である瓦の破片を分析した結果、平均気孔率が22.1% 、吸水率11.1%でした。含水させた緑潤3525の水の1/3が気孔内部に、2/3が粒子表面に存在することが分かりました。緑潤3525は、材料中に存在する気孔により、緻密質な材料と比較して、約1.5倍大きな含水量を示すことが分かりました。以上のことから、緑潤は他の緻密な材料と比較して、水分を保持できる能力が高く、水分の保持が求められる外構の用途に適した材料と考えられます。
緑潤、天然砂の2種類を用いて実際に芝生を育成した比較写真です。 植え付け後1年後のデータですが、緑潤のほうが大きく根が発達し、青々とした芝生が生えているのがわかります。
本来グリーンに使用されている芝は、高温多湿に耐え日本の気候に適している種ですが、近年の猛暑では深刻なダメージを受け、芝生が枯れてしまうというゴルフ場も見受けられました。緑潤が持つ高い排水性と保水性は、地中の水分を保ち、温度を下げる効果が得られますので、猛暑の影響を受けにくく、健康な芝を育成することが出来ます。
緑潤は高い透水性と軽さにより、土と混ぜた際もかたまりにくい特性があるなど、植物の成長を促進し、作物の収量や品質を向上させるための素材として、幅広い分野で効果が期待できます。
緑潤は、アルカリpH8.5であるため、既存の土壌に混ぜ込むことで、酸性土壌を中和できるという特性を持っています。また、構成成分は、二酸化ケイ素66%であるほか、酸化ナトリウム、酸化マグネシウム、酸化カリウム、酸カルシウムなどであることも特徴です。
緑潤は水はけが良く、細菌の繁殖を抑制することができ、衛生面でも効果的です。また、緑潤を使用し、芝生を植え変えれば、犬の尿(pH5~6程度の弱酸性)はアルカリ性へと中和され、ケイ酸とアンモニアが吸着し脱臭効果を発揮します。馬舎など動物のいる環境にも同様の効果があります。
滋賀県立大学 岩間准教授の協力を経て、天然砂との比較データを採取しました。その結果、緑潤は多孔質で保水性・透水性も良く、芝の育成に優れているとの研究結果が出ました。更に、耐踏圧性測定でも踏み硬めによる変化の影響がないことも試験済みです。
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緑潤、天然砂の2種類の試験で透水試験、保水性試験、粒度試験を行いました。緑潤の排水能力は天然砂と同等以上であり、更に保水能力も天然砂の1.5倍の能力があることが判明しました。 滋賀県立大学 岩間准教授より
特許取得商品緑潤と同じ製法でつくられる上位商品となるリボサンド。粗粒率を揃え、用途に応じて使い分けられる商品です。
ゴルフ場のグリーンから発想は始まり、葺き替えた瓦を再利用したサステナビリティなリボサンド。住宅の外構・ビル屋上緑化などあらゆるシーンで環境緑化に貢献させて頂いております。
多用途展開のためリボサンドの含水量について調べます。含水量とは、リボサンド粒子の周りに付着する水とリボサンド粒子の内部に侵入する水の合計とします。まずは、両方の水の総量を、水分計を用いて調べます。
各種大きさのリボサンドを水(脱イオン水)に浸漬し、リボサンド中に存在する気孔(open pre)に水を導入します。3 日室温で静置後、湿潤したリボサンドをふるいの上に移動し、余剰な水を取り除きました。上記処理により、リボサンドが保水できない水分が、ふるいの下から排出されます。得られたリボサンド湿潤体を、赤外線水分計(MOC-120H) を用いて、水分率を測定し、含水量を評価しました。
リボサンドは、瓦を粉砕して得られることから、多孔質です。リボサンドの含水量は、粒子径が小さくなるに従い高い値を示しました。粒子径の大きなリボサンド3525の含水量は、約25%でした。リボサンド前駆体である瓦の破片を分析した結果、平均気孔率が22.1% 、吸水率11.1%でした。含水させたリボサンド3525の水の1/3が気孔内部に、2/3が粒子表面に存在することが分かりました。リボサンド3525は、材料中に存在する気孔により、緻密質な材料と比較して、約1.5倍大きな含水量を示すことが分かりました。以上のことから、リボサンドは他の緻密な材料と比較して、水分を保持できる能力が高く、水分の保持が求められる外構の用途に適した材料と考えられます。
リボサンド、天然砂の2種類を用いて実際に芝生を育成した比較写真です。 植え付け後1年後のデータですが、リボサンドのほうが大きく根が発達し、青々とした芝生が生えているのがわかります。
本来グリーンに使用されている芝は、高温多湿に耐え日本の気候に適している種ですが、近年の猛暑では深刻なダメージを受け、芝生が枯れてしまうというゴルフ場も見受けられました。 リボサンドが持つ高い排水性と保水性は、地中の水分を保ち、温度を下げる効果が得られますので、猛暑の影響を受けにくく、健康な芝を育成することが出来ます。
リボサンド、天然砂の2種類の試験で透水試験、保水性試験、粒度試験を行いました。リボサンドの排水能力は天然砂と同等以上であり、更に保水能力も天然砂の1.5倍の能力があることが判明しました。 滋賀県立大学 岩間准教授より